【乾貞治】テニプリ1stインパクト

よぉ〜〜し、今日からテニプリを観るぞ〜〜😆😆😆✊‼️‼️

(前回までのあらすじ:樺地崇弘とかいう男子中学生が気になりすぎてテニプリのアニメを観ることにしました)

 

おかげさまでテニプリ歴も2週間になり、テニプリが日常に根付きはじめ、序盤のテニプリの印象や感想も薄ぼんやりとしてきました。

だけどお前と出会ったあの瞬間のことだけは鮮明におもいだせるぜ。乾貞治

 

ぶっちゃけ、テニプリのアニメをみはじめて最初の数話(具体的にいうと1話から8話まで)は「ふ〜ん、やるじゃん」程度の面白みしか感じていませんでした。

世界レベルのテニスプレイヤーの父親の元でテニスの英才教育を受けてきた中学生テニスプレイヤー【越前リョーマ】が、テニスで次々と現れるライバルたちを倒していく。そんな話かと思いました。(話が進むにつれ違う感想を抱いたのですが、それについては後述します)

ざっくばらんに要約すると『序盤から最強格の主人公が無双していく』系のお話かと思ったのです。しかもその最強格の主人公は中学1年生。

正直、私は過去に越前リョーマとおなじく13歳で最強主人公である闇に舞い降りた麻雀の王子様『アカギ』を履修済みだったので、この設定に新鮮味を感じることはありませんでした。

もちろんテニスの予備知識など何もなく、テニスコートの中で行われる心理戦などにはわくわくしましたが、のめり込むというほどではありませんでした。

私がテニプリにはじめて殴られたような衝撃を覚えたのは乾貞治のある行動がきっかけです。

テニプリのアニメで乾貞治が登場し、越前リョーマとレギュラーを掛けた試合を繰り広げるのは7〜8話と9話前半。

青学ではレギュラーになるために校内ランキング戦という校内試合が行われ、そこで上位に入らなければレギュラーになれません。今までレギュラーだった者も負ければ外されてしまいます。

乾は得意のデータテニス(めっちゃ相手選手のデータを集めてめっちゃすごいテニスすること)で越前を押しますが、越前のデータ外の底力に押され敗北します。その後、同じくデータ外の成長をみせた海堂薫との試合にも敗れ、レギュラーを外されます。

あ〜〜ん😂むせび泣く〜〜〜‼️

自分が乾の立場だったら今までたくさんデータ集めて勉強してがんばったのにぽっと出の1年坊主とそれなりに付き合いがある後輩に2連敗とか五体投地でジタバタするかも。普通に。

まぁそこまで惨めさを露骨にせずとも、やはり思春期のスポーツを題材にした作品。おそらくこの後はレギュラーを外された乾の悔しさや他メンバーとの確執なんかにスポットを当てたエピソードを挟むんだろうな。

と思いました。だって令和のトレンドは「確執」「異常執着」「クソデカ感情」だもの!

そして校内ランキング戦翌日、乾はレギュラーメンバーのために地区予選に向けた練習メニューと乾汁なる特製野菜汁をつくってきてくれます。

は……❓優し……………❓❓❓

ちょっと衝撃的すぎて理解不能なぐらい優しかった……。びっくりした。

え?2連敗してレギュラー外された翌日に他メンバーのために練習メニューと特製野菜汁つくってきてくれたの???やばくない???多感な中学生の時期だぞ。そんな人間できてねぇよ。

確かにテニプリはよくよく考えたら令和発の漫画じゃないし多分この乾がレギュラー外された展開とか20年近く前の出来事だろうけども、そういう問題じゃねぇ。

乾貞治と同じ優しさを持つ人間がこの世にふたりといるか?

否、居らず。

とにかく乾貞治が私の想像の100倍ぐらい人間ができてており、感動させられた。

そして、乾のこの行動には純粋にテニスでもっと強くなりたいという気持ちと、そのためには1人で強くなるよりもみんなで強くなったほうがいいという俯瞰的な視点と大らかな感性があるからなのかな、とも思った。

きっとテニスが楽しい、テニスが好き!という気持ちがその土台になっているんだろうな。

あ〜〜!!乾と同じ老人ホーム入りてぇ〜〜〜!!!!

もうなんか乾のこの優しさに触れられた時点で私だったら全国大会とかどうでもいい。(青学テニス部のみんなには申し訳ないが)もう人生が優勝。

乾がいる人生と乾がいない人生、どっちが優勝かって言ったら当然、前者。

乾と同じ老人ホームに入ることの方がよほど人生の目標。乾と一緒にヨボヨボになって、でもテニスと乾汁のおかげで健康的に長生きする。「ここ最近は乾汁も美味しく感じる様になったよ」とか言ったら乾が更に改良版乾汁をつくってきてくれる。それで一緒にふざけあってたらホームの職員さんに2人で怒られようね。ね、乾。

例えば先に乾が逝ったとして、乾の墓参りにきて墓の前で学生時代のテニスの思い出を語るよ。

「乾さんがつくってくれたあの野菜汁、忘れられねぇなぁ……。忘れられねぇよ」

とか言いながらテキーラ瓶に入った緑色の液体を乾の墓に頭からドバドバ浴びせかける。

ね?乾。

 

ここまで妄想して乾が自分の人生にいないことにびっくりする。わぁ。私の人生敗北者???

 

とにかく、乾貞治の行動がきっかけで私は、「あっ。テニプリって最強系主人公が無双する作品じゃなくて、『テニスって楽しいよね!!』ということをテーマにした青春群像劇なんだ!!」ということを知ることができた。

自分の様な発想が陰鬱で青春のフタ文字にそこはかとないコンプレックスを抱く人間に優しさと温かい娯楽を教えてくれる作品。それがテニプリ

 

あとまだ全然、乾について語りたいことあるんだけどすごい長くなったから前後編にする。

後編につづく。